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2023.09.07

【電着塗装のいろは①】塗装工程について

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二葉産業のページをご覧いただきありがとうございます。

弊社ではカチオン電着塗装と絶縁電着塗装を取り扱っています。

そのどちらも電着塗装を行う前後に様々な工程があり、

電着時の電圧調整などももちろん大切ですが、その前後の工程もとても重要な作業です。

ここでは電着塗装の塗装工程をご紹介していきます。

 

 

下の画像がおおまかな塗装工程です。

(※実際は、製品の素材によって工程が少し変わってきます。)

二葉産業の塗装ラインは処理工程を選択することができるので、最適な条件で自動塗装が可能です。

 

 

①脱脂

ワークの汚れを取る為の脱脂作業を行っていきます。

この脱脂が甘いと、ワークに汚れや油分が残っている状態で塗装が始まってしまい

塗り上りのクオリティが悪くなります。

 

②水洗
脱脂液や汚れを取る為、綺麗に水洗を行います。

 

③超音波水洗
脱脂後さらに細かい汚れを落とすための工程です。
水を超音波により振動させ、ワークに付着した微細な塵・汚れなどを入念に洗浄します。

 

③表面調整・リン酸亜鉛化成被膜処理
ワーク表面を綺麗な状態にした後は、表面の調整を行っていきます。
リン酸亜鉛皮膜は、リン酸亜鉛による結晶質の皮膜です。
この皮膜の結晶を緻密にして、表面の調整を行っていきます。

結晶の隙間に入り込むようにして塗膜が形成されるので塗膜の密着性が向上させる為の重要な工程です。
また小さな結晶によって覆われているため、

リン酸亜鉛処理をした製品の見た目は艶消しの灰色で触ると若干程度ザラザラした感触になります。

 

④水洗
リン酸亜鉛皮膜を製品の表面に生成後、一度綺麗に水洗を行います。
ここまでが電着塗装の準備段階となっています。

 

④電着塗装
ようやくカチオン電着塗装を行います。
ワークに合わせた専用治具と電着条件にて塗装を行います。

 

⑤水洗
電着塗装時に付着した余分な塗料を綺麗に洗い落とします。

 

⑥乾燥・焼付
仕上げは乾燥/焼付工程です。
水洗後、エアーブローを行い余分な水分を落としていきます。
十分に乾燥させた後、焼付作業を行います。

十分な乾燥ができていないまま焼付を行うと

ウォーターマークという水滴のような跡がワークについてしまいます。

こちらも重要な工程です。
焼付はワークによって時間や温度は少し異なりますが、

おおよそ200度の熱を30分ほど当てていきます。

これでカチオン電着塗装は終了となります。

 

最後の工程まで終わった後、

検査が必要な製品ではしっかりと検査を行い

塗装にムラが出ていないかなどを入念にチェックします。

社内でのチェックが終わり、製品に問題ないことを確認した後

お客様に納品をさせて頂いております。

 

【電着塗装基礎シリーズ】

・電着塗装の原理とは

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